heart

 

 

 

 

 

 

 

  君に伝えたい想いは溢れているのに、想いが言葉に伝わらない。

 この胸のもやもや。消したくても消せやしない。これを消せるのは君だけ。

 

  言わなくても解る言葉があった。言葉に出せなくても伝わる想いがあった。

 ちょっとの仕草。

  うつむいた顔。

 髪をいじる癖。

 地面を小突くつま先。

 そばにいればそれだけで充分。君の気持ちは痛いほど伝わってくる。

 この気持ちが何なのか、探し出したくて一生懸命やってみるけど、答えと解説の付いていない問題はあまりにも困難。

  解ってくれるはずの君は、もう、ここには居なくて、一人ぽつんと取り残される。

 

  一人でいる不安。重くのしかかってきて、潰れそうになる。

 

  どんどんどんどんもやもやは大きくなって、破裂しそう。

 ねぇ答えてよ。この答えはどこにある?

 ねぇ、君に逢いたいよ。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

  でもね。

 

 

 君の作ったものを見ればすぐに解る。だてに君を見てたわけじゃない、そばに居たわけじゃないよ。

 

 ちょっとした仕草で君の気持ちが手に取るように解る。

 言葉に出来ないもやもやをきっと君も持っていたんだね。

 そしてそれを伝えようと一生懸命。

 

 君の優しい気持ちが溢れてる。だけど決して依存しているわけじゃない。

 

 本当の気持ちが見えてくるね。

 くもっていて見えなかった事、はっきり見えてくる。

 こうして解けばどんな難問だって簡単。

 

 言葉に出来ない想いを共有してる。伝えたい想いは溢れてる。

 それを君は感じてる。

 

 どこにいても伝わっている。どこにいても答えは返ってくる。

 君だから伝わる思い。君にだから解ってしまう言葉。

 

 

 出逢えたのが君でよかった。

 

 

 今度超難問を伝えたら、君は答えを返してくれる?

 ねぇ、君に逢いたいよ。

 

 

   

                                                END