頭をぽりぽりと掻きながら、ははは・・・と笑っているのは見覚えのある顔。
「いとーくん!?」
「ご無沙汰してます・・・。」
大きな身体を折り曲げて、照れくさそうに笑っている。
「な〜〜んだ、良かった〜。知らない人にぶつかったのかと思ったよ。いとーくんならいいか。」
「あはは・・・。それにしても凄い荷物ですね・・・。」
いとーくんが僕の荷物を見て苦笑する。
「そうだ!!いいところに来た!!これ、持ってよ。いとーくんの方が身体も大きいし、いっぱい持てるでしょ?」
「・・・酷いです・・・。」
溜息をついたいとーくんは