「???」

 

 

ヒロの差し出した手を見つめていると

 

 

「おいで、大介。」

 

 

僕の大好きな蕩けるような声で呼ばれて・・・。

 

そっとその手に僕の手を重ねると、グイッと力強く引っ張られ、僕はあっという間にヒロの腕の中へ・・・。

 

ビックリしたけど、どこか安心出来るヒロのぬくもりにそっと身体を預けていると、囁くように耳元で言った。

 

 

「チョコより甘い大ちゃんが食べたいんだけど、いい?」

 

 

とくんと心臓が高鳴る。

 

甘いのはヒロの方だよ・・・。

 

そう思ったけど、僕はそんなヒロを下から睨みながら、

 

 

「僕は食べ物じゃないよ。」

 

 

そう言って笑った。

 

軽く触れるだけのキス。

 

ふわっと、抱きかかえられて、僕らは寝室のドアを開けた・・・。

 

 

 

 

    END