11/06/03 00:00
From 大ちゃん
Sub 祝・42歳\(^o^)/
出逢ってから20回目のお誕生日おめでとう(*^。^*)
今から歳の差は1こだからね!
世代が違うとか言わせないぉ<`ヘ´>
ヒロにとってこの一年がステキな1年になりますように(^−^)
−END−
11/06/03 00:05
From ヒロ
Sub ありがと(^o^)/
今年も一番乗りのメールありがとう(^o^)/!!!!!!!!!
毎年大ちゃんから祝ってもらえるの、嬉しいよ!!!!!!!!!
今年こそプレゼントはフェラーリだよね(^o^)/
期待して待ってるよ!!!!!!!!!!!!
あと・・・20年は来年だよね?
オレの勘違い?
−END-
11/06/03 00:08
From 大ちゃん
Sub 間違いじゃないぉ!
20年前の初めての誕生日の時はまだ『タカミくん』だったょ(m'口'm)
しかも過ぎてから誕生日知ったし。
ちゃんとしたお祝い出来なかったの覚えてる
ヒロが忘れてたなんてショックぅ・・・(/_;)
そんな人にはプレゼントあげませんっっ!!
−END−
11/06/03 00:11
From ヒロ
Sub ゴメン!!
そっか!!
会ったのは誕生日前だったね!!!!!!
あれからもう20年か・・・早いね。
ずっと一緒にいてくれてありがとう。
大ちゃんはオレにとって、神様がくれた宝物だよ。
本当に感謝してます。
で、プレゼントはフェラーリでいいんだよね?
楽しみだなぁ〜(^o^)/!!!!!!!!!!!
さすがリーダー!!!!!!!!!!!!
−END−
11/06/03 00:14
From 大ちゃん
Sub 甘えんなっっ!!!
毎年毎年そればっかり!!!
僕の車はあげませんッっ!!<`ヘ´>
ダメージ加工のソファあげるから♪
年季の入った味わいのある一品だょ(^−^)
−END−
11/06/03 00:17
from ヒロ
Sub Re:甘えんなっっ!!!
じゃあフェラーリは諦めるからその代わり
大ちゃんちょーだい(^o^)/!!!!!!!!!!!!!!
−END−
11/06/03 00:19
From 大ちゃん
Sub バカヒロっ!!
あげませんっっっっっ!!!!!!!!!!
−END−
11/06/03 00:22
From ヒロ
Sub Re:バカヒロっ!!
大ちゃん、くれないんだぁ・・・(T_T)
ウソウソ
愛してるよ(^o^)/!!!!!!!!!!!!!
−END−
11/06/03 00:24
From 大ちゃん
Sub Re2:バカヒロっ!!
僕も。
今度ちゃんとお祝いしようね(^o^)丿
−END−
11/06/03 22:34
From 大ちゃん
Sub プレゼント
ヒロの家にプレゼント届けておいたぉ(^O^)/
帰ったら確認してみて(o>ω<o)
happy birthday(*^▽^)/★*☆♪
−END−
打合せが終わってファンのみんなからもらったプレゼントを受け取るためにちょっとだけ事務所に寄って、やっと自分の車に乗ったところでメールが来ていた事に気が付いた。
受信フォルダを開くと今日一番にお祝いしてくれた愛しい人の名前。その名前を見ただけで心がほっこりあったまる。一体何だろう。もしかして昨日送られてきた新曲の件だろうか。時間がなくてまだじっくり聴いてない。
次の打合せまで待てなくて感想を聞かせてのメールかななんて思いながらメールを開く。
ん?
プレゼント?
置いといたって一体なんだ?
もしかして昨日の盤の作り直しをポストにでも入れたのかな?
わざわざそんな事するはずないか。
それとも誕生日プレゼントを?
今日のメールで改めてお祝いしようって言ってたから、てっきりその時だと思ってたんだけど。
今日の予定はお互いビッチリで、大ちゃんも余裕なくてごめんねって言ってた。ホントに申し訳なさそうに。
だけどリリース音源とツアーの音源と、今度のイベントの準備、ウツさん達とのフォーク…なんたらの準備で、大ちゃんは死ぬほど忙しい。
accessのレコーディングの時だって、その間にいろんな仕事のメールや電話で一人だけ休憩してる暇もないくらいだった。
苺を差し入れたのだってゆっくり落ち着いて欲しかったからなのに、ほとんどつまみ食い状態でオレが大ちゃんについて回って口に放り込んでやらなきゃ大好きな苺すら満足に食べる時間もないほどで…。
そんな大ちゃんを見てたからさすがに誕生日に一緒にいたいなんてわがままは言えなくて。調度打合せが入ってたのをいいことにオレの方から会えないよって言ったんだ。
大ちゃんは残念そうだったけど、オレに会う時間があるならその分ゆっくり休んで欲しかった。
この歳になって、そんな特別な事じゃないって言い聞かせて…。
今日は少しはゆっくり寝られたんだろうか?もしそうならそれでいい。
仕事中そんな事ばかり気になって、行く先々で祝ってくれる人達には申し訳ないけどお祝いしてくれればしてくれるほど、ここにはいないあの人の事を思ってしまった。
そんな彼からのメールにはプレゼントを確認しての文字。
忙しいその合間をぬって届けてくれたのかと思うと嬉しさに思わず顔が緩む。
愛されてるよな…なんて自惚れてしまう。
もしかしたらプレゼントが新しいお仕事の可能性もあるけど、オレは浮かれた気分を抑えられずにアクセルを吹かした。
早く家へ帰ろう。
ウインカーを点滅させて光の川へと漕ぎ出す。
もしかして…ホントにダメージ加工のソファーじゃないよ、ね…?
「ただいま・・・。」
結局大ちゃんからのプレゼントは何もなかった。
ポストの中も何度も覗いてみたし、宅配BOXも何となく見てみたけど、荷物ひとつなかった。
まさか玄関の前に?と思ったけど、そこにも何にもそれらしいものはなかった。
一体なんだったんだろう、あのメールは。
大ちゃんにメールしてみようかな。多分この時間なら大丈夫だと思うんだけど、もしかして作業中かな。
まぁ、それでも気付いた時に見てくれればそれでいいか。
何となく腑に落ちないままブーツを脱ぎ、シューズボックスの上にカギを投げ置いた。
暗い中リビングへ向かいドアの横のスイッチで明かりをつけた。
そこには朝の残骸が見えるばかりでいつもはあるはずの彼の姿もなかった。
「はぁ・・・今年はひとりか。」
いつものようにカバンをソファに放り投げようとしてそこにあったものに目を見張る。
え・・・!?
「だ・・・大ちゃん!?」
信じられない光景に思わず声をあげるとその声に反応するように彼が寝ぼけた声をあげた。
「ん・・・?」
カバンを投げようとしたその先で彼が小さく丸まっていた。入り口からは調度背もたれの影になっていたのだ。
彼はオレの姿を見てニヤッと笑うと、何かを思い出したかのようにパッと覚醒した。
「あ!何時?」
「え・・・?11時・・・50分ちょっと、かな。」
時計に目をやり答えると彼はホッとしたようにソファの背もたれ越しにオレを呼んだ。
「よかった。間に合った。」
フニャッとした笑顔で近付いたオレの手を取るとその手に小さくキスをした。
「お誕生日おめでとう。」
「・・・大ちゃん。」
「ちゃんとね、会って言いたかったの。1年に1度のヒロが生まれた日でしょ?僕にとっても大切な日だから。」
まさか会えるなんて思ってなかった。そりゃあ一緒にいたいとは思ったけど、まさかこんな風にしてくれるなんて思っても見なかった。
「・・・って、大ちゃん、どうやって入ったの?」
そうだ。どうやってこんなところに忍び込めたのか、オレは疑問に思って聞くと大ちゃんはポケットから大切そうに何かを出した。
「これ。」
その手に乗せられたものはオレの家のカギ・・・?
「なんで・・・。」
「ヒロがくれたんでしょ。僕が絶対使わないって思って安心してた?」
クスクスと笑う大ちゃんは楽しそうにそのカギをまたポケットにしまった。
「ヒロの素行が悪くなったらいつでもお部屋の中を探せるんだからね。」
ニコッと笑った大ちゃんをオレはギュッと抱き締めた。
「いいよ、探して。もっとそのカギ使ってよ。遠慮しなくていいんだからさ。」
「・・・うん。」
オレの腕の中で小さく頷いた大ちゃんは時計を見てポツリとこぼす。
「あぁ・・・ヒロの誕生日が終っちゃう・・・。」
時計は日付変更線を跨ごうとしている。
「今日の始まりと終りは大ちゃんと、だね。」
「そ!嬉しいでしょ?」
誇らしげに言う彼をキュッと抱き締めオレは幸せを噛み締める。
「大ちゃんがオレのそばにいてくれて、ホントに嬉しいよ。ありがとう。」
「うん。」
大ちゃんの腕がそっと背中に回る。
あったかい体温に包まれて、オレは今年もまたひとつ歳をとった。
HAPPY BIRTHDAY HIRO
END
〜〜おまけ〜〜
「あ!そうだ!!」
買ってきてくれたチョコレートケーキを食べてる時に、急に大ちゃんが声をあげた。
「あのね、みんながヒロにおめでと!!だって。」
「みんなって?」
チョコのついたフォークを咥えながらそう言う彼に問い返す。
「みんなだよ。ヒロ、ツイッターやってないからみんな僕のところに伝えて〜ってツイートしてくるんだよ。」
「そう・・・なんだ。」
「今日一日、僕、伝言屋さんみたい。」
ホントは苺のケーキにしようと思っていたのを今日はオレの誕生日だからとチョコレートにしたらしいケーキを、それでも嬉しそうに頬張っていた彼が口を尖らす。
「僕ね、ヒロの代わりにいっぱいお礼言っといたからね。」
「ありがと・・・。」
「今度会ったらちゃんと聞きましたって言ってね。」
フォークでビシッと命令されてコクリと頷いたが・・・一体誰なんだろ・・・そのみんなって。
空になったお皿とケーキを見比べて、我慢しようかどうしようか迷ってた大ちゃんのお皿に、オレはケーキを切り分ける。
「食べていいの?」
「いいよ。たくさん食べなよ。」
「ヒロのなのに?」
「オレひとりじゃ食べきれないよ。だから手伝って。」
「うん。そういう事なら。」
嬉しそうに再び頬張り始めた彼にもう一度同じ質問を繰り返す。
「ねぇ、みんなって、誰?」
「ん?ウツさんとか、みっこさんとか。」
「あぁ。」
やっと納得がいった。それは大ちゃんが会った時にお礼を言ってというはずだ。
「そうだ!みっこさんね。」
そう言ってiphoneをいじりだした大ちゃんが楽しそうな顔でオレの前に画像を見せた。
「はい。おめでとう写真!」
「え・・・?」
そこに写っていたのは、何故かセーラー服姿の小室みつ子さんの姿。
「え・・・と・・・これは・・・?」
こういう場合、何を言うのが正しいんだろうか?
「やっぱり固まった!」
オレの様子を面白そうに見ていた大ちゃんが笑い出す。
「これね、この前のニコ生の時の写真なんだけど、みっこさんにこれヒロに見せるねって言ったら、またドン引きされるからやめてって言ってたの。ホントにそうだった!!」
「え!?引いて、ないよ!うん!!引いてない!!」
オレは必死に弁解したけど大ちゃんはそんなオレの様子までもツボだったらしく隣でケタケタと笑い転げてる。
「みっこさん、ヒロとは仲良くなれないよ〜って泣いてるよ。今度二人っきりにさせようか?」
「え!?いや、むり!ってか、大ちゃんも一緒にいてよ!」
必死にお願いすると大ちゃんはまた笑い出す。
・・・いや、苦手・・・って言うのとはちょっと違うんだけど、なんか何を話したらいいのか・・・。
実は大ちゃんとみつ子さんの話を端で聞いてると、時々日本人同士だよな??って疑いたくなる。オレだけ取り残されてるよな〜・・・って。
そんな時、大ちゃんがまるで宇宙と交信してるような感覚に捕らわれたりするんだけど、さすがにそれだけは口が裂けても言えやしない。
「ねぇねぇ、みっこさんにヒロがやっぱりドン引きしてたって言ってもいい?」
「ダメ!!それだけは言わないで!!」
楽しそうに笑う大ちゃんからオレは必死でiphoneを取り上げた。
「ヒロの慌てる顔、おもしろ〜〜い。」
「もお!大ちゃん!!」
オレは自分の顔を一度くしゃりと撫でると、悔しいから目の前で笑う彼を思いきり抱きしめてこれ以上しゃべらせないようにキスをした。
AFTER HAPPY BIRTHDAY
END