2011/12/10 21:23
From ヒロ
Sub 月食
今から行く
間に合うよね?
−END−
2011/12/10 21:25
From 大ちゃん
Sub 大丈夫
これからセッティングしようかと思ってたとこ
屋上にいるから勝手にあがって
−END−
2011/12/10 21:27
From ヒロ
Sub Re:大丈夫
OK!!!!!!!(^-^)/
−END−
「大ちゃん…?」
白い息を吐きながら必死に望遠鏡を覗き込んでいる大ちゃんに声をかけた。
「あ、ヒロ。始まってるよ!早く!」
気付いた大ちゃんが顔をあげてオレを手招きしてる。
「まだ見えるよ、お月様。」
その場を譲ってくれながら、今度は肉眼で月を見上げた。望遠鏡を覗き込むと真ん中に月が見えた。
「すごいね。下のほう欠けてるの、そうなんだ!こんな風に見えるんだ。理科の教科書みたい。」
「でしょ?すごいんだよ〜。」
得意気に言う大ちゃんに譲ってもらった場所を返しながら今度は自分が肉眼で月を見上げた。まだまだこの月が消えるまで相当な時間がかかりそうだ。オレは寒さに思わず鼻をすする。すると大ちゃんがクスリと笑った。
「寒いと誰かさんは機嫌悪くなっちゃうもんね〜。お部屋に戻ろう。」
笑いながら言われたセリフにはばつが悪かったけど、彼の言葉通り寒いのが苦手なオレはそそくさと温かい部屋へ戻った。
彼の大好きな天体ショーはまだまだ始まったばかり。