オレ、そんなに浮かれてたかな〜・・・。
今日の稽古、演出から
「今日のオーベルシュタインはなんか浮かれてるね。軽い感じがするよ。」
なんて言われてしまった・・・。
それを聞いた松坂くんが
「そう言えば、今日、怖くないかも・・・。」
ってボソッと言った。
「え〜?怖い?怖くないでしょ?オレ。」
松坂くんの隣に立ってた崎本くんまで、
「確かに、眉間のしわがないですよね。」
なんて言って・・・。
オレ、そんなに眉間にしわ寄せてたか???
なんかいい事あったんですか?なんて他のキャストにも言われ・・・いや〜別に・・・うん・・・なんて言葉を濁してみたけれど・・・。
やべぇ・・・オレ、そんなに顔に出てたかな・・・。
思い当たるのはひとつだけ。
今からこんなで、オレ、明日の稽古、大丈夫かな〜。
集中してるつもりなのに、やっぱりどこか違うのかもしれない。
やる気がみなぎってる?
気をつけないと力技で押し切ってしまいそうで、この役はそういう役じゃないからな〜。
確かに圧力は必要だと思うけど、こう・・・上から来る圧力じゃなくて、じわじわと侵食するような圧力?オーベルシュタインってそういう奴。
みんなに嫌われてる役って聞いた時、オレ、嫌われる役やるのやだな〜なんて思ってたけど、これはこれで気持ちがいい。
単なる嫌われ役だったら、やだったかもしれないけど、このオーベルシュタインって奴、すっごい信念持ってるからね。そこがかっこいいよね。
なんかそういうとこ、大ちゃんに似てる・・・なんて思ったら、思わず顔がにやけてたかも。
犬飼ってるしね。
全然正反対のタイプっぽいけど、大ちゃんも言い出したら聞かないところあるし、オーベルシュタインみたいに情報収集には余念がないし、その分析力も・・・似てるよなぁ・・・。
って、もし大ちゃんがオーベルシュタインみたいになっちゃったら、オレ、恐ろしくてひれ伏すしか出来なくなりそうだけど・・・。
って、今も似たようなもんかな?もしかして・・・。
でも大ちゃんはさ、やさしいし、可愛いし、オレのこと、ちゃんとかまってくれるし。
オレ、オーベルシュタイン、好きになれそう!
ゲンキンかも知れないけどそういう取っ掛かりって結構デカイ。
でも・・・顔、にやけないようにしないとね・・・。
はぁ・・・大ちゃんに会うまで、長いなぁ〜〜・・・。