09/12/14 09:30
From ヒロ
Sub おはよう(^-^)!!!!!!!
大ちゃんおはよう(^-^)!!!!!!!
今日お散歩来る?
大ちゃんに渡したいものがあるんだ。
待ってるね(^-^)!!!!!!!
−END−
「あ!おはよう!大ちゃん!!」
いつもの柵のところに座ってたヒロが僕を見て走り寄って来る。犬みたいに。
けど、本物の犬の前でちょっと止まって僕が近付くのを待っている。こんなところも犬みたいだ。
ヒロはいまだにワンコが怖いみたいで、ある一定の距離を取って近付かない。
でも最初の頃よりは大分慣れたのか、その距離は徐々に近付きつつある。
一番最初に触れたアニーにはかなり緊張を解いているように見えるけど、いまだにジョンにだけは臨戦体制だ。
あの2人を見てると、ホントに子供が2人でお互いの距離を測りながらじゃれあってるように見える。当人同士にはその自覚はないだろうけど。
僕はジョンをヒロの反対側に引き寄せて、近くのベンチに座った。
最近僕の生活時間はおかしい。こんな時間に散歩なんて、普通ならありえない。
この時間は僕にとっては睡眠時間真っ只中。何があっても起こさないで欲しい時間なのに、ここ最近の僕と来たら・・・。なんだか、調子狂うんだよね・・・。
アベちゃんなんかに言わせると、段々年寄りに近付いてるのよなんて言うけど、そもそも僕の生活時間が一般とは掛け離れてるんだから、何を持って早寝早起きとするのか、その辺は定かじゃない。
まぁ、このくらいの時間に起きてるって事は・・・少しは一般に近付いたのかな?なんて思ったりもするけど・・・。
「ヒロ、今日、稽古は?」
「ん?これから。その前に大ちゃんに渡したいものがあってさ。ハイ!コレ。」
そう言って差し出される小さな可愛らしい紙袋。
「何?」
「大ちゃんにプレゼント。昨日のお礼。」
「お礼・・・って、何の?」
「お茶、してくれたじゃん。オレ、ちょ〜楽しかった!!そのお礼。」
お茶したお礼???何それ・・・。
僕は紙袋をじっと見つめたまま、受け取るべきなのかどうか迷ってしまった。
「ハイ!!大ちゃん。」
そんな僕にヒロは紙袋をさらに差し出す。
よく解んないけど・・・。まぁ、こんな小さな紙袋だし、そんなたいそうなものじゃないとは思う。僕は目の前のヒロの笑顔に負けて渋々それを受け取った。
「あ・・・ありがと・・・。」
「ね!開けてみて!!」
そう言って紙袋を開けることを急かすヒロに、僕は貰ったばかりの紙袋を開けた。
「うわぁ!クマちゃん!!可愛い!!」
出てきたのは赤と緑のクリスマスカラーの小さなクマのぬいぐるみのストラップだった。
「気に入ってくれた?」
マジマジとそれを見つめている僕にヒロが聞く。
「大ちゃん、好きかなのかなって思ってさ。」
「うん。可愛いよね。ありがと。」
「じゃあ、その子も仲間に入れてあげて。」
「え?」
仲間に入れるって?何の事?
「実はさ、大ちゃんの携帯のストラップ。いっぱいクマちゃん、いたでしょ?だからさ。きっと好きなんだろうなって思ってさ。」
僕は言われた携帯を取り出した。そうか。メアドを交換しようって言った時に見てたんだ、これを。
「・・・わざわざ、探してくれたの?」
「違うよ。たまたまさ、通りかかったらこいつがいてさ。こいつを見てたら何か大ちゃんの事、思い出してさ。そう言えばいっぱいつけてたな〜って。大ちゃんっぽいって思って。」
そう言って笑う。僕は急に恥かしくなってちょっと強めに言った。
「昨日のお茶のお礼ね。」
「そうそう。」
「そう言う事なら遠慮なく。」
そう言いながら僕はそのストラップを携帯につけられた仲間の1人に加えた。その様子を隣からヒロがじっと見ている。
「わ!可愛い!!」
「ホントに?」
「うん!クマもだけど、・・・大ちゃんもね。」
「はぁ!?」
いきなり何を言い出すんだよ、こいつ!!
「大ちゃんってさ、なんか可愛らしい人だよね。」
「バッカじゃないの!?こんなオヤジ捕まえて、何ほざいてんの。」
「ほら!!赤くなったりして!可愛いよね。」
「バッ・・・!!僕は今までヒロが付き合ってきた女の子達じゃないんだからね!そんな事言われても気持ち悪いだけ!!」
「えぇ〜ひど〜〜い!!気持ち悪いはないでしょ〜。」
そう言いながらヒロはクスクスと笑う。
「キ・モ・チ・ワ・ル・イ!!」
そう言い返しながら、僕も何故か笑ってしまった。
ホントに、急に何を言い出すかと思ったら・・・。
確かにいままでだってその手の類いの事は言われた事がないわけじゃない。
ウツとか木根さんは毎回のように言うし、カツGなんかには『オヤジ可愛い』なんてからかわれるし。
それは冗談だからって解ってるから、まぁ良いとしても、他の人やファンの子達から言われるその言葉に、僕はいつも心の中で、こんなオヤジ捕まえて何が可愛いだよって思わないこともない。
人気商売、それがなけりゃやっていけないけど、時々不快に感じたりもする。
けど、何だろう、ヒロに言われるのは別に嫌じゃない。何か照れるけど、そんなに不快じゃない。
ウツ達とも違って、決して冗談で言ってるとも思えないのに、むしろ、本気の色合いのが多いのに・・・変なの。ヒロってやっぱりどっかおかしい。
僕は新しい仲間になったクマちゃんをきゅっと握って
「ありがとね。」
と笑って見せた。
「さ!!貰うもの貰ったから帰ろっかな〜。」
「えぇ〜〜!?」
立ち上がった僕に非難の声が上がる。
「シ・ゴ・ト!!毎日遊んでるわけにはいかないの!ヒロだって稽古あるんでしょ?」
「・・・そうだった・・・。大ちゃんといると楽しくて、時間忘れちゃうんだよな〜。」
そう言いながら頭を掻いてみせるヒロ。
「そう言ってもらえるのはありがたいけど、やるべきことはやらなくちゃ。」
「は〜〜い。」
僕はワンコ達のリードを引き、帰るよと声をかける。
立ち上がったワンコ達にせかされるように歩き出して、ベンチに座ったままのヒロに声をかけた。
「じゃあ!またね!!」
貰ったクマを翳して見せると、ヒロの顔がパッと明るくなる。
「うん!!うん!!またね!!」
そう言って手を振るヒロを視界の端に捕らえながら、僕は公園を後にした。
09/12/14 22:45
From ヒロ
Sub 空見た?
大ちゃん、おつかれ(^-^)!!!!!!!
空見た?
今日はね、流れ星が見えるんだって!!!!!!!
オレもさっきからずっと見てるんだけど、全然見れないよ、、、。
願いごと、いっぱいあるのにー
ーEND−
09/12/14 22:52
From 大ちゃん
Sub まさか
外にいるわけじゃないよね?
風邪ひくよ。
流れ星はね、双子座流星群だょ☆
今年はいっぱい流れ星見れた年だよね(#^.^#)
−END−
09/12/14 22:57
From ヒロ
Sub そうなの!!!!!!!
双子座なの?
オレね、双子座(^-^)!!!!!!!
なんかちょっとうれしいかも(^-^)!!!!!!!
−END−
09/12/14 23:02
From 大ちゃん
Sub 風邪ひかないようにね
あんまり外にいるとホントに風邪ひくよ。
早くヒロが流れ星見られますように、僕も流れ星にお願いしとくね(^_-)-☆
−END−