〈おまけ〉







・・・07:59・・・

 

 



「ただいま〜だぁ〜いちゃぁ〜ん。」

ふらふらになりながらも、陽気な笑顔で僕にもたれかかってくる。

「うわ〜酒くさっ!」

「えへへ〜」

「えへへ〜じゃないだろ・・・。」

酔っ払いを軽く小突いて、その身体を引きはがす。

「大ちゃんも今日はオフだよね?オレもオフ〜!」

引きはがした筈の酔っ払いは、性懲りもなくまたくっついてくる。

「ね、だから〜一緒に寝よ!オレ、もう限界・・・。」

そう言ってそのまま僕ごとソファに倒れ込む。

「うわぁ!危ないから!!」

「大ちゃんと早くこうしたかったぁ〜・・・。」

ふにゃ〜ととろけるような笑顔で言われたら、諦めるしかない。コイツのこの笑顔は最強なんだ。
すでに半分寝かかっているヒロは僕の腕を掴んだまま、

「先生ぇ〜、オレ、頑張りました!!」

と気真面目に言った。

 

全く・・・。

 

「よく頑張りました。」

ちゅっと軽くキスを落とすと、にへら〜としたまま寝息が聞こえ始める。

「ちょっと、ここで寝ないの!ベッド行くよ、ホラ!」

「大ちゃんも一緒〜。」

「解ったから。ホラ!」

ヒロの身体を引き上げて、寝室まで連れていく。ヒロは眠い目をコシコシと擦りながら、僕に連れられてぽてぽて歩いてくる。

 

今日の休日は・・・

この酔っ払いに捧げてやろう。そう思いながら、僕は寝室のドアを閉めた。


 

 

 

                END