・・・14:53・・・
「ヒロ!!やばいよ、遅刻する!!」
大ちゃんの声に起こされる。
「ん?あぁ〜・・・。」
眠い目を擦りながら、枕元のデジタル時計を見る。
「うわぁぁぁぁぁ〜!!!」
会場の上にいるからと油断した。
「ゴメン!!僕も寝過ごした!!」
バタバタと服を着ながら慌てて散らかった荷物をかき集める。
「取りあえずヒロ出て!なんか忘れてても、僕が持ってく。」
「ゴメン!頼んでいい?」「いいから!いってらっしゃい!!」
「うん、行ってくる!!」
慌ただしくドアへ向かいながら、そうだ!と引き返す。
「忘れ物!!」
「何!?」
そのまま大ちゃんの唇を軽く奪う。
「!?」
「いってきますのキス。」
ニコッと笑うと大ちゃんにコツンと頭を殴られた。
「ふざけてないで、早く行け〜!」
「あはは。元気いただきました!!」
「バカ!!」
「いってきま〜す!!」
「ハイハイ、いってらっしゃい。」
笑顔で送り出してくれる。
相変わらずな日常。ホントはなにひとつ特別な事なんてないのかもしれない。
毎日が特別。
君といれば毎日がクリスマス。
ステキな時間をありがとう、大ちゃん。
オレは笑顔で駆け出した。
みんなにもステキなプレゼントが訪れますように・・・。
END