08/12/03 12:14
from 大ちゃん
Sub おはよ〜(*^_^*)
おはよ〜ヒロ(^・^)
今日、暇?
クリスマスの飾りつけするんだけど、ヒロも来ない?(^。^)y-.。o○♪☆★☆
-END-
08/12/03 12:19
from ヒロ
Sub マジで?????
おはよ!!!!大ちゃん(^-^)!!!!!!
クリスマスの飾りつけって、ツリー出すの?????ジョンは平気?????
これから事務所に顔出すから、その後でもいい?
その時また連絡するよ(^-^)!!!!!!!!!
-END-
08/12/03 12:22
from 大ちゃん
Sub 了解(^o^)/
だって、ヒロ、去年出してないのぉ〜?って拗ねてたじゃん。
だから今年は出そうかな〜って思って♪
ジョンにはこれから説得(-_-;)
連絡待ってるね(^_-)-☆-END-
08/12/03 17:52
from ヒロ
Sub ゴメン!!!!!!
遅くなってゴメン!!!!
これから向かう!!!!!!!
何か欲しいものある(^-^)?????
−END−
08/12/03 18:01
from 大ちゃん
Sub Re:ゴメン!!!!!!
最高級牛、一頭!!
甘いもの!!
早くこぉい!!<(`^´)>
−END−
「来たよ〜〜大ちゃん。」
玄関から声をかけて、勝手知ったる大ちゃんのスタジオに入っていく。
「ワフッ!!」
「おぉ〜〜ジョン!!いい子にしてたか〜〜〜。」
嬉しそうに飛び掛ってくるジョンを、足を踏ん張って受け止める。ちょっと及び腰で。
だいぶ慣れたとはいえ、まだこのいきなり飛び掛られるのだけは苦手。
もうすっかり大きくなったやんちゃ坊主ジョンとしばし戯れて、大ちゃんのいるであろう奥へと入っていく。
「大ちゃ〜〜ん。」
「遅いわよ、ヒロ。」
むっとした顔で出迎えてくれたのはアベちゃん。何だろ、疲れてるご様子ですけども???
「大ちゃんは?」
「アッチ。」
そう言って指した場所にふんぞり返ってタバコを吹かしてる姿が・・・。
あらら???ご機嫌斜めですか?もしかして・・・。
「オレのせい・・・?オレ、遅かったから?」
恐る恐る聞くとアベちゃんはでっかいため息をついて言った。
「違うわよ。コイツのせい。」
そう言ってオレの足元にじゃれついてるヤツを指差した。
「大変だったんだからね、ホントに。まぁ元はと言えば無謀な事しようとした大介が悪いんだけど。」
「?」
「飾り付け、齧りまくってぐちゃぐちゃよ。アレ。」
そう言われて見た先には・・・
「あはははは!!!!何アレ!!!!」
おおよそ大ちゃんがやったとは思えない、やっつけ仕事。飾りがもみの木の上半分にぐちゃっと乗せられてる。
「あ〜、来てたんだ、ヒロ。」
ふんぞり返って、思いっきりタバコの煙にまみれながら、ふてぶてしい態度で言う。
「もう、終わり。帰っていいよ。」
青筋でも浮かせてそうな不機嫌さで煙を吐き出す。
「ごめん、ごめん。そんな冷たい事言わないでよ。」
近づくオレに目もくれないでスパスパとタバコを短くしていく。
オレの後ろにはジョンが嬉しそうについてくる。
「ねぇ、大ちゃん。」
隣に腰を降ろし、顔を覗き込む。するとその上にジョンが飛び乗ってくる。
「うわっ!!ジョン。」
驚いて声をあげると大ちゃんがこっちを見た。嬉しそうなジョンの顔。が、フン!!とジョンを無視すると、タバコを吸いつけた。
大ちゃん・・・ジョンと対等にケンカするって・・・。もう。ジョンがしょぼくれてるよ。
遠目にこっちの様子を気にしてるアニーが映る。
大ちゃん・・・子供達に心配されるって、どうなのよ。
何をそんなに・・・。
可愛いって言うか・・・大人気ないって言うか・・・紙一重だよ、ホントに。
「待っててくれたんでしょ?」
しょぼくれたジョンを膝に乗せたまま、オレも大ちゃんと同じようにソファにもたれる。
「オレの仕事も残しといてくれたんでしょ?違うの?」
そう言って覗き込んだ先の大ちゃんは、バツの悪そうな顔。
「お・・・おうよ。ヒロ、楽しみにしてただろ。」
ぎこちない言葉遣いで強がって見せる大ちゃん。もう、可愛いったらない。
「そうそう、楽しみにしてたよ!!」
笑っちゃ悪いと思いながらも、可笑しくて仕方がない。
なんだかな〜〜〜この人って大人なんだか子供なんだか。オレなんかが太刀打ちできないくらい、難しい言葉を使って多くの人を動かしてく彼もいれば、たかがクリスマスツリーの飾り付けが思うように出来なかったからって臍を曲げている彼もいる。しかも自分の愛犬と張り合ってまで。
面白いよね、ホント。
「さ!じゃあ、一緒にやろう!!」
膝の上のジョンを降ろして立ち上がったオレに、大ちゃんは照れながら、
「ヒロに任してたんじゃ、出来上がりが不安だもんね〜。」
なんて皮肉を言いながらタバコを揉み消して立ち上がる。
意地っ張り(笑)
動き出す気配にジョンが嬉しそうに跳ね回る。その様子に大ちゃんのこめかみがピクッと動く。
「ジョン、おとなしくしてるんだぞ〜〜。いい子にしてないとサンタさん来てくれなくなっちゃうぞ〜〜。」
慌ててジョンを押さえつけて言い聞かせるように言う。オレに乗っかられたジョンはキョトンとして大ちゃんの方を見る。けれど大ちゃんは臍を曲げたまま。それを察したのか、ジョンもしょげる。
「大ちゃん。ジョン、悲しそうだよ?」
「知らない!!もう、ジョンとは遊んであげない!!」
「大ちゃ〜ん。」
言葉が解っているのか、ジョンがオレの足元に擦り寄ってくる。
「そうやってヒロに愛想振り撒いて。どうせさっき、僕に怒られたからでしょ!」
普段温和な人が怒ると、コレだもんねえ・・・。
まぁ、このくらいならまだ可愛いもんだけどさ。オレも何回大ちゃんを怒らせたか・・・。
時々、大ちゃんの怒りスイッチがどこにあるのか疑問に思う。
「ちゃんとさ、反省してるよ。じゃなきゃ、こんな哀しそうな顔、しないって。」
「ヒロに何が解るのさ。ホントは犬、嫌いなくせに。」
「あ、それ言うんだ。じゃあ、大ちゃんの事も嫌い。」
「何でだよ!!」
ムッとした表情で食いついてくる大ちゃんにオレはしれっと言ってやった。
「だって、家族なんでしょ?大ちゃんと・・・オレの。」
「ヒロ・・・?」
「そう言ったじゃん、大ちゃんが。オレ達の子供みたいって。だからオレ、ジョンの事も大ちゃんと同じくらい好きになったのにな〜。」
「ヒロ・・・。」
チラッと大ちゃんがジョンを盗み見る。
あと、もう一押し!!
「オレ達の子供の為にステキなクリスマス、見せてあげようよ。ね。」
迷ってる迷ってる!!
「ジョン、まだ家でクリスマス、した事ないんでしょ?」
「・・・うん。」
良し!!
「ごめんね、ジョン。」
やったぁ〜〜!!!!
ジョンの頭を優しく撫でてる大ちゃんの髪を撫でてやると、くすぐったそうに微笑む。
全く、やっと機嫌直してくれたよ。
ホントに気難しいんだから。まぁ、そこが可愛かったりするんだけどさ。
「よし!!じゃあ、頑張って飾り付けしちゃおう!!」
「うん!!」
嬉しそうに歩いて行く大ちゃんの後ろ姿にホッと一息つく。
「あんたも、随分大介の扱いが上手くなったわね。」
ニヤリと笑いながらアベちゃんが耳元で呟く。
「見てたの!?」
「見てましたとも〜〜。歯の浮くような台詞、言っちゃって〜〜〜。さすが舞台もこなす貴水さんですわ〜〜。」
なんて悪趣味!!
「ワタクシも見習わせていただきますわ〜。」
そう言って高らかに笑う。
「アベちゃん!!」
「後は任せていいわよね〜。私、もう、あのわがままにくたくたよ。じゃあ、大介〜。私帰るわね〜。おつかれさま!!」
「うん、お疲れ〜!!」
そう言って手をヒラヒラと振りながらアベちゃんは帰っていった。
もみの木の下では大ちゃんがジョンを説得の真っ最中。
はぁ・・・まさかアベちゃんに見られてたとはね〜・・・。
まぁ、今更って言えば今更だけどさ。
オレはジョンを説得中の大ちゃんの所へ歩いて行った。
「さ、キレイにしますよ〜〜。」
そう言って上半分に固められた飾りをひとつづつ取っていく。
ふと気になった事を聞いてみる。
「ねぇ、どうして急にツリー出す気になったの?」
今年もまだ無理だろうな〜なんて言ってたのに、急にあんなメールが来るからビックリしたんだよ。
すると大ちゃんは少し言いよどんで「実はね。」と切り出した。
「昨日、堂本の収録でお台場に行ったらさ、クリスマス一色だったんだもん。それ見たらね。」
可愛らしく笑う。
「それにさ、去年出さなかったら、ヒロがっかりしてたじゃん。大ちゃんちじゃないとクリスマス気分味わえないのに〜って。だから。」
照れ隠しにそそくさと飾りをつけていく大ちゃん。
だから・・・って、それってオレのせいなの!?
大ちゃんがオレの言った事覚えててくれたのは嬉しいけど、そのせいで派手にケンカしたのかよ。
ホントに大人なんだか、子供なんだか・・・。
オレはこの人に一生振り回されていくような気がするよ。
オレは大ちゃんに気付かれないようにそっとため息をついた。
20081203 END