「今まだ、出先なんだよ・・・。」

 

 

ヒロは残念そうな声を出した。

 

 

「ちょっとなら僕、待てるよ?」

 

 

なんとしてもヒロに会いたい僕はそんな事を言ってみる。

 

 

「う〜・・・ん。まだちょっとかかりそうなんだよね。迎えに行ってあげたいんだけど・・・。

今日も遅いかも・・・。」

 

 

「そんなぁ・・・。」

 

 

「ごめんね、大ちゃん。」

 

 

ヒロのしょんぼりした声に、もうそれ以上は何も言えなくて・・・。

 

僕は泣く泣く電話を切った。

 

それって、ヒロに会えないって事?

 

バレンタインなのにぃぃぃぃ〜〜〜・・・・。

 

 

 

 

 

    END