<嵐の夜に・・・>

 

 

 

 

 

 

 

                               「お疲れさま〜〜〜。」

 

 

                               行きかう人が声を掛け合う。

 

                              11月24日、いや、日付が変わってるから25日になるのかな、苗場の夜はたくさんの笑顔で終わった。

                              告知はしてなかったけど、一応飛び入り参加のクラブイベ。

                              ファンのみんなとあんなに間近で接する機会なんてなかなかないから、僕にとっては嬉しくてたまらないイベントのひとつ。

 

                              accessの15周年をお祝いする盛りだくさんの一大イベントは深夜4時までの大騒ぎ。特に今日はヒロまで飛び入りで。

                              こうして楽しい事がもっともっと続けばいいのに。

 

 

                              「じゃあ、打ち上げはスタッフルームで!」

 

 

                              さっきまでの熱気を誰もが引きずったまま、浮かれた声がかけられる。

                              今日はもう、朝までこの調子に違いない。

                             でも、それもいいよね。みんな頑張った。

 

「大介、先、行ってていいわよ。私、ここだけ片付けて行くから。」

 

スタッフの人ごみ中から安部ちゃんが僕に言う。

 

「う〜ん、僕、こんなだからシャワー浴びてから合流する。」

 

「あ、そう。じゃあ、私の方が先かもね。」

 

明らかにこの後のお酒が楽しみな顔で安部ちゃんが笑う。

 

まぁ、いいか。安部ちゃんもホントお疲れ!

 

浮かれた顔の安部ちゃんにこっそり手を合わせて、感謝する。

ホントに彼女がいないと成り立たない事が、実はたくさんあったりする。頼もしい、信頼できる15年のパートナー。

 

まだ少し片付けものの残っているスタッフに声を掛けて僕が自室に戻ろうとすると追いついてくる人。

 

 

「ヒロ。」

 

 

「ゴメン、安部ちゃん。オレも後で合流。コンタクト、もう限界だよ。」

 

 

そう言いながら僕の前をずんずんと歩いて行く。

 

 

 

深夜遅くの、いや、もう明け方に近いホテルの中はさっきの熱気が嘘のように静まり返っている。

ひんやりとした空気が気持ちいい。

鼻歌交じりで歩く自分にふと気付いて僕は苦笑した。

浮かれているのは僕もだ。さっきの余韻がまだ僕を満たしていて、なかなか現実世界に戻って来れなさそう。

 

 

先を行っていたヒロがエレベーターを開けて待っていてくれる。

 

 

「ありがとう、ヒロ。」

 

 

小走りに駆け込んで閉めるボタンを押そうとすると、急にヒロの手が僕を引き寄せた。

 

 

「ちょ・・・!!」

 

 

そのまま唇で唇を塞がれた。強引なキス。目の端に閉まりかけのドア。

 

僕は強引な男の手を無理やり引き剥がすと怒った。

 

 

「ちょっと!!どういうつもり!?こんなところでこんな事して、誰かに見られたらどうすんのさ!!」

 

 

今日のヒロは酔っ払ってるから言っても無駄かも知れないけど、こういう事はちゃんと釘を刺しておくに限る。だって、どこでどう見られてるか解らないんだから。

なのに、全く僕の言う事を聞いてなかったのか、再び、唇を重ねてくる。今度はかなり強引に。

 

 

「っん・・・。」

 

 

上がり始めたエレベーターの機械音の中に吐息が混ざる。

 

ちっとも離れる気配を見せない酔っ払いは、執拗なまでに僕を追い求める。

息苦しさで意識が薄れそうになる頃、やっと僕はその腕の中から抜け出した。

 

 

「ちょっと、ヒロ!なんなんだよ!!」

 

 

かなり本気で怒って見せて、目の前のヒロを睨む。

 

 

「・・・大ちゃん、気持ち良さそうだった。」

 

 

ボソッともらしたヒロの声に僕は耳を傾ける。

 

 

「大ちゃん、めちゃめちゃ楽しそうで、気持ち良さそうで・・・、オレ、いないのに!」

 

 

「はぁ?」

 

 

「大ちゃんを気持ち良くさせてあげるのはオレだけがいいの!!オレ以外のところであんな・・・・・もう、悔しいんだよ!!」

 

 

そう言って横を向いたヒロは耳まで真っ赤で・・・。

酔っ払いの戯言と聞き流すにはちょっと惜しい気がして。

 

 

「オレが大ちゃんを気持ち良くさせてあげるから、オレ以外に刺激を求めないで・・・。」

 

 

そう言って見つめてくる視線に、不覚にもこの男前に幾度目かの恋に堕ちてしまいそうで・・・。

 

 

あぁ、なんか、もどかしい。ヒロに触れたい・・・。

でもここは、いつ、誰が入ってくるかも知れないエレベーターの中で・・・。

 

 

解ってるのに、そんな事気にならなくなりそうなくらい僕はヒロに夢中で・・・。

 

 

 

 

チン。

 

 

 

 

現実の呼び鈴が僕たちの階についた事を告げる。

一気に夢から呼び戻される。

 

開いたドアに仕方なく歩き出した僕を再びヒロが引き寄せる。その厚い胸で僕を受け止めて、きれいな指が僕のあごを捉える。

 

 

「ぅんん・・・・・。」

 

 

開いたドアは誰も降りぬままヒロの手によって閉められていた。

 

 

優しいキス。さっきとはうってかわって、蕩けるようなキス。

 

 

ヒロの柔らかい唇が僕の唇をついばむ。

舌先での軽いノック。

幾度目かのコンタクトの後、僕はヒロを迎え入れた。

 

目が眩むような想いと共に流れ込んでくる熱い激情が僕を満たしていく。

ヒロの舌が僕の中を支配していく。甘く、蕩ける様なさっきのキスとはまるで別人。傲慢なもう一人のヒロが僕の総てを絡め取って行く。

いつ、誰が入ってくるとも知れないこのスリルが、余計に僕を熱くさせる。

 

 

どっちのものとも知れない吐息が響く。

僕の腰を強く抱き寄せて、さらに深く口づけを重ねる。

優しいヒロも、今のように情熱的なヒロも、僕にとっては最高の媚薬。ヒロの触れたところから甘い痛みが走って、僕を僕じゃないものにして行く。

 

 

「・・・ん、はぁ・・・。」

 

 

塞がれた隙間から漏れた僕の吐息。自分のものじゃないようなその音色をどこか遠いところで聞いている。

 

クラブイベでの高揚感を全く別の高揚感に変えて離れるヒロ。

その瞬間にストンと身体が落ちた。

 

 

「ふぇ・・・!?」

 

 

自分の身体なのに言う事を聞いてくれない。どこかふわふわとした浮遊感があるのに、身体は床から離れられないまま。

 

 

「ちょっと・・・ヒロぉ・・・。」

 

 

黙って見ていたヒロに助けを求める。ほんとはこんなの悔しくって、恥ずかしくって仕方がないけど、動けないのだから仕方がない。

そんな僕を笑って抱き上げた男前は得意気な顔。

 

 

「腰抜けちゃったの?大ちゃん。」

 

 

しれっとそんなことを言いながら僕をエレベーターから連れ出して、部屋の前まで連れて行ってくれる。

 

 

「・・・わざとでしょ。」

 

 

じろっと睨んでみるけれど、その得意気な顔を引っ込めさせる事は出来なくて。

 

 

「じゃあ、また後でね、大ちゃん。」

 

 

ニンマリと笑みを残してひとつ先の自分の部屋へと歩き出す。その背中を思いっきり睨みつけると僕は自分の部屋のカードキーを差し込んだ。

 

 

「そんなに良かった?オレのキス。」

 

 

        !!」

 

 

耳元で囁かれたセリフ。いつの間に戻ってきていたのか背後にヒロの香り。

 

笑いながら立ち去ろうとしていたヒロの腕を掴んで部屋の中へと引き込んだ。そのまま壁際にヒロを追い詰め、強引に唇を奪う。

 

カチャリと締まるオートロックのドア。

 

 

「先に誘ったのは、ヒロ、だからね。」

 

 

そう呟いて再び唇を重ねる。

だって悔しいじゃない、やられっぱなしなのは。

 

 

緩やかに焦らしながら、時に強引にキスを繰り返す。

口元から垂れる唾液にも構わずにヒロの口内を蹂躙する。すみずみまで、僕の液で満たしていく。

 

 

静かな室内に淫らな音が響く。熱い吐息と、せめぎあう口付けの音。

肌の奥には脈打つ鼓動。なぞる指先から伝わってくる。

胸の突起に辿り着いた指をヒロの手が絡めとり、そのまましゃぶられる。

指先に絡みつく滑らかな感触。熱い吐息と共に僕の指を蕩けさせて行く。

ヒロの僕を見つめる視線。決して逸らそうとしない。

 

 

「何か・・・歳とってやり方が汚くなった気がするんですけど。」

 

 

「嫌いじゃないでしょ?大ちゃん。」

 

 

「・・・うるさいよ。」

 

 

そう言って、お喋りな口を塞ぐ。

そのまま頬に、顎に、首筋に、そして胸の突起へ。服の上から軽く触れて上目遣いに見上げてやる。

 

 

「そういう大ちゃん、すっげぇ好き。

ねぇ、もっと気持ち良くさせてよ。」

 

 

快楽に貪欲な顔をしてヒロが言う。これが僕の中では一番の至福の時間。

 

 

「後悔させてやるから。」

 

 

「OK!後悔させてよ。」

 

 

息の上がりかけたヒロを見つめながら手を下へと伸ばして行く。

ベルトのバックルを外して、やんわりと布を一枚だけ残し、触れる。見なくても解る、ヒロの状態。

 

視線を外さずにキス。

ヒロ自身を弄びながら舌を絡める。

僕自身に伸びてきたヒロの手を軽く払って笑ってみせる。

再び伸ばされる手。

もう一度払う。

三度繰り返されるその行為。僕はその手を寸でのところでかわし、ヒロの足元に膝をつく。

 

 

「大ちゃん・・・?」

 

 

ちょっぴり苛立ちの滲んだヒロの声。そのセリフに僕は下から笑って見せた。

 

 

「後悔させてやるって言ったでしょ?ヒロには触らせない。」

 

 

「ちょ・・・。」

 

 

空を切るヒロの手を無視して僕はヒロ自身を咥えた。最後に残しておいた一枚も剥ぎ取って。

 

 

「・・・んぁ、はぁ。」

 

 

頭上でヒロの息を飲む声が聞こえる。

咥えたまま見上げるとその逞しい胸が上下している。

 

 

僕は知ってる、ここがヒロの一番好きなところ。

 

 

ゆっくりと舌を這わせて、柔らかく口の中に導く。

その瞬間にヒロがビクッと震える。

 

 

ほらね、ヒロの事なら多分本人よりも良く知ってる。

 

 

艶めかしく響くヒロの声。

どんな時よりも、この抑え切れなくて漏れてしまう声が好き。

切なげで、甘くて、僕を求めている声。こんな声を出させてるのは自分だというささやかな優越感。

 

ギリギリのところで抜き差しし、決して奥まで咥えたりしない。ヒロの登りつめて行く瞬間を味わいたいから。

いつも先に登りつめさせられるのは僕ばっかりでズルイ。

 

 

「・・・っだい・・・ちゃ・・・。」

 

 

ヒロの声に僕はそのままの姿勢で見上げる。

ヒロの視線とかち合う。

今日は負けない。じっと見つめたまま抜き差しを繰り返す。

 

 

「・・・反則だよぉ・・・もぉ・・・奥までちょぉだいっっ!!」

 

 

「だぁ〜め。」

 

 

「じゃあ・・・大ちゃ・・・んに、触らせて!!」

 

 

「だぁ〜め。」

 

 

伸びてきた手を掴んで、ヒロの欲しがっている根元の裏側に軽くキスをする。

 

 

「あぁ、も・・・!!大ちゃんだって、辛いくせに!!」

 

 

「別にぃ〜。」

 

 

ヒロは髪を掻き毟って身悶える。そしてまたチラッと僕を見て情けない声を出した。

 

 

「その目、・・・!!もぉ、イジワル!!」

 

 

うっすら目尻に涙さえ浮かべて抗議するヒロに僕は思わず吹き出した。

 

 

「反省した?」

 

 

「・・・?」

 

 

「さっきの事。状況も考えないでいきなりあんな事したこと。」

 

 

「しました!!!ほんとに反省しました!!ゴメンナサイ!!!」

 

 

「もうしない?」

 

 

「もうしません!!!」

 

 

「ホントに?」

 

 

「ホントに!!」

 

 

泣きそうな表情のヒロをしばらく見つめた。

ウチのワンコ達と変わりないそのしょげた姿に僕のイジワルの虫も何処かへ消えていった。

 

 

「しょうがない、許してあげますか。」

 

 

そう言ってヒロの滲ませた先走りの蜜をチュッと吸い取ってそのまま部屋の奥へ歩いていった。

 

 

「へ・・・大ちゃぁ〜ん。」

 

 

情けない格好のままそこに残されたヒロが切ない声をあげた。

肩越しに振り返ってその情けない姿を見る。

行き場のなくなったヒロ自身が切なそうにこっちを見ている。

 

 

「いつまでそんなところにいるつもり?僕も結構限界なんだけど?」

 

 

「え?」

 

 

「それともシャワー浴びてお終いにする?」

 

 

目を白黒させるヒロ。言われた意味を理解できてないのか呆けたその表情。

仕方がないので恥ずかしい一言を口にした。

 

 

「ねぇ、・・・来て。」

 

 

その時のヒロの表情を目にした次の瞬間、僕はベッドにダイビングさせられていた。

 

 

「ちょっと、ヒロ、あぶな・・・。」

 

 

その先を言い終わる前にヒロの熱い口付けが僕の言葉を飲み込んだ。

 

 

「大ちゃん、好きだよ。ホントに。好きすぎて気が狂うくらい、大ちゃんの事が好きだよ。」

 

 

「もう、ヒロ・・・。」

 

 

「だから大ちゃんもオレの事好きでいて。」

 

 

真摯な瞳で見つめてくるヒロに苦笑して、僕はやっぱりこの人にだけは敵わないって言う事を実感した。

だって、こんな一言で僕の総てを絡め取ってしまう。

 

 

 

僕の方こそ、こんな僕を好きでいて・・・。

 

 

 

ヒロの唇が僕の敏感な部分を啄ばむ。途端に僕の中の熱が頭をもたげてくる。性急過ぎるヒロの動きに息が乱れる。

 

 

「ゴメン、大ちゃん、オレ、もう・・・。」

 

 

キスの合間から告げられるセリフ。

 

 

「がっつかないでよ。

・・・って言いたいところだけど。

ねぇ、ヒロ、触って。」

 

 

ヒロの手を取り自身へと導く。

 

 

「ねぇ、僕の熱も感じて。こんなにさせたのはヒロだよ。」

 

 

服越しに感じるヒロの触れた手に、解っていたけど、僕自身が大きく反応する。ヒロの手・・・そう思っただけで、たまらない快楽の波が押し寄せる。

 

唇を合わせながら巧みに僕の服を剥ぎ取っていくヒロの長くてきれいな指。

晒された外気の冷たさを癒すようにヒロの手が優しく僕を包む。

 

 

「感じてる?大ちゃん。」

 

 

「・・・うん。」

 

 

「大ちゃん、すごく熱くなってるよ。これはどうして?」

 

 

「・・・ばか。」

 

 

「さっきの仕返し。」

 

 

そう言って笑んだヒロは段々と僕を追い詰めていく。

僕の何かとは比べ物にならないくらい滑らかなヒロの手の動きは僕の中から思考能力を奪っていく。

 

 

「・・・はぁ・・・ぁあ・・・んぅ・・・ひ、ろぉ・・・。」

 

 

「ねぇ、気持ちいい?大ちゃん、気持ちいい?」

 

 

「・・・きも、ち・・・い・・・よぉ・・・。」

 

 

混濁する意識の中でヒロを呼ぶ。その度に優しい声で答えてくれるヒロが愛しくて、僕はまたヒロを呼んでしまう。

 

 

「大ちゃんのココ、すっごいよ。」

 

 

僕の中で蠢くヒロの指。最初は痛くて気持ち悪いだけだったのに、今ではコレをされると自分を保てなくなる。

 

 

「ねぇ、大ちゃん、オレも、熱くなってもいい?」

 

 

「う、ん・・・。」

 

 

「大ちゃんの中で熱くなってもいい?」

 

 

「うん・・・い・・・。ひ・・・ろ・・・。」

 

 

僕はヒロに腕を伸ばした。その腕をヒロが優しく受け止めてくれる。指にチュッとキスを落として、そのまま握り締めてくれる。

 

 

「大ちゃん・・・。」

 

 

「・・・んぅっ!!・・・はぁ・・・。」

 

 

一瞬の緊張の後、ゆっくりと息を吐き出す。そうすると楽になる事を、もうこの身体は覚えている。

 

 

「大ちゃん?」

 

 

「・・・へいき。

ヒロ、ぎゅってして?僕のこと、離さないでね。」

 

 

ヒロの握ってくれた手をぎゅっと握り返して告げる。

 

 

「もう、大ちゃん、そんな可愛いこと言うとオレ、歯止め利かなくなっちゃうよ〜。」

 

 

苦笑して言うヒロの鼻をきゅっとつまんで僕は笑った。

 

 

「歯止めなんて、いっつも利かないくせに。」

 

 

「わざと利かせてないだけ。大ちゃんに満足してもらおうと思ってさ。」

 

 

「じゃあ、この後のことも考えて歯止めを利かせてもらいましょうか?」

 

 

「え?」

 

 

「だって、この後、打ち上げだよ。そんなにされたら僕、動けないよ。」

 

 

「・・・・・承知しました。」

 

 

若干ぶすくれて答えたヒロが再びキスの雨を降らせながら、ゆっくりと動き出す。その様子がおかしくて、またしても僕の中のイジワルの虫が動き出す。

 

 

「ねぇ、ヒロ。」

 

 

「ん?」

 

 

「めちゃくちゃに、して。」

 

 

極上の笑顔を添えて告げた言葉にヒロが困惑の表情を浮かべる。

 

 

「も〜〜〜大ちゃん!!!わざとそういうこと言うの!?

もう知らない!!お望み通りめちゃくちゃにするよ!!!」

 

 

「ちょ・・・ヒロ!!」

 

 

いきなり僕の身体を抱え上げてその言葉通りめちゃくちゃに僕を突き上げ始める。

 

 

「・・・やぁ、ん・・・ひ・・・ろぉ・・・。」

 

 

薄れ行く意識の端でヒロを見ると悪戯な笑顔で僕を見ている。

どちらからともなく笑いがこぼれる。

引き合うようにキスをして、ゆっくりと肌を重ね合わせた。

 

 

 

 

この後、ヒロは予言通り僕をめちゃめちゃにして、僕も乱れる息を止められず・・・打ち上げに合流したのは2時間くらい経ってから。みんな出来上がってたから、誰からも突っ込まれなかったけど・・・目の端に見えた安部ちゃんの視線だけは僕達2人を凍りつかせた。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

                 END 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

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